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パオパオ|札幌・白石の中華惣菜店はほかにはない個性豊かな中華まんが人気

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札幌白石にお店を構える、老舗の中華惣菜のお店「パオパオ」。四季折々で変わるバラエティー豊かな中華まんが、地元の人たちを魅了し続けています。今回はリピーターも多いパオパオの魅力と、中華まんをはじめとした人気メニューを紹介します。

パオパオは創業40年以上!人気店になるまでの道のりは?

パオパオの店内
昼時には店内がお客さんでいっぱいになる、中華惣菜店・パオパオは、創業40年以上の歴史を持つ人気店です。専務取締役の鈴木ひろ子さんと、常務取締役として支えてきた長女の小笠原美奈子さんのおふたりがお店を切り盛りしています。パオパオの前身はなんと中華とは畑違いの”草加せんべいのお店”。1963年に創業するも、時代の流れによって業績が悪化していました。当時出展していた九州の物産展で、隣の催事で缶から出した冷たい中華料理を提供している姿を見たひろ子さん。「温かい中​​華惣菜を提供すればお店が長続きするかも」と、中華惣菜の販売を決意しました。こうして、中華惣菜店としてのパオパオがスタートすることになったのです。

パオパオの中華まんメニューは種類が豊富

パオパオの中華まん
パオパオで一番人気の中華まんは、サイズの大きいボリューミーな「ぶたまん」。道産豚肉や玉ねぎ・たけのこ・しいたけなどの野菜で具材を作り、20年以上変わらない配合で餡を作っています。20分ほど発酵させてから蒸すことで、よりふっくらと弾力のある中華まんに仕上げているんです。しっかりと味付けされた肉の餡には、味に深みを持たせるための意外な工夫があります。隠し味は、フレンチに使用されるフォン・ド・ヴォー!この斬新なアイディアがあることで、小さい子供から年配の方まで幅広い世代に愛される味付けになっているんです。

パオパオの中華まんには季節限定のメニューも

パオパオのホイコーロまん
中華まんの種類は豊富で、常に5種類の中華まんがショーケースに並んでいます。中華惣菜屋ならではのホイコーロの具材が入った「ホイコーロまん」は、お味噌の風味が全面に広がる一口の満足感が高いメニュー。豚ひき肉に細かく刻んだキャベツが加えられ、中華まん専用のタレで味付けされています。このホイコーロまんのためだけに、特製の回鍋肉を作っているというこだわりっぷり!また。刻まれた生の黄色いかぼちゃが覗く「かぼちゃまん」は、秋だけの期間限定メニュー。餡にも刻まれたかぼちゃが入っており、風味もよく歯ごたえも抜群!これまでにパオパオは、季節にちなんだ中華まんをいくつも開発してきました。なかには、さくらやエビチリ・カニ・カレーの中華まんも!豊かなバリエーションの中華まんは、リピーターが多いのも納得ですね。新商品を考案する際にひろ子さんが大事にしているのは、支店に足を運び現場の声を聞くこと。「浮かんだアイディアを持ち帰り、すぐに工場長に提案できるのはメリット」とひろ子さんは語ります。ひろ子さんや工場長の柔軟な姿勢が、数々の中華まんを生み出してきたのです。
 

パオパオは中華まんだけじゃない!目玉メニューに隠れたやさしい心配り

パオパオ併設のレストランチャイニーズ厨房「華茶花茶(かちゃかちゃ)」の『四川風土鍋麻婆豆腐』
お店の販売スペースの奥にはレストランが併設されています。チャイニーズ厨房「華茶花茶(かちゃかちゃ)」の目玉メニューは『四川風土鍋麻婆豆腐』。山椒の効いたピリッとした辛さが病みつきになると好評の逸品です。しびれるような辛さを出すため、山椒のほかにもお店の自家製調味料・山椒油で味をしっかりと引き締めています。コクを出すため、中華料理では珍しい八丁味噌を使用。また、山椒油を作るときに使う材料も加えることでさらにコクを出しています。どの年代からも好まれる、くどさのない優しい味付け。一見刺激的にも思える料理ですが、幅広い世代のお客さんに食べてもらうための優しい心配りが見えます。
「死ぬまで現役」と語るひろ子さん。「今の店舗を大事にし、真面目で優しく美しいお店でこれからも挑戦していきたい。」と今後の抱負も教えてくれました。大胆な発想で数々の中華まんを展開してきたパオパオ。今後はどんな中華まんが生まれるのか、期待が高まりますね!
 
◆包・包(パオパオ)
 
▽紹介メニュー
ぶたまん 190円(税込)
ホイコーロまん 190円(税込)
かぼちゃまん 190円(税込)
四川風土鍋麻婆豆腐 単品1,000円(税込)