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なると|小樽のソウルフード・半身上げ誕生秘話とおいしさの秘密

公開
なるとで味わえる若鶏の半身揚げは、北海道だけの人気のとどまらず、今では全国区になっている小樽のソウルフード。

今回は、半身揚げが誕生した意外なワケやおいしさの秘密に迫ります。
 

なるとは小樽名物・半身揚げが人気の名店

小樽のなると本店外観
小樽では知らない人はいないほどの人気グルメ・半身揚げが味わえる「若鶏時代 なると本店」。

1952年に創業、実に70年以上の歴史がある半身上げの名店です。
なるとの半身揚げの特徴は、半身とは思えないほど大きなサイズ感。
外はカリカリで中はしっとりやわらかいのも魅力です。揚げたての半身揚げを「熱い熱い」と言いながら頬張るのが醍醐味!

なるとの半身揚げ誕生秘話。小樽名物ができた意外なきっかけ

鳴門の小樽名物半身揚げ
なるとの創業者は、現在3代目店主を務める阿部哲也さんの祖父母。
故郷の兵庫県・淡路島の象徴「鳴門海峡」にちなみ、店名を「なると」と名づけました。

創業当時の看板メニューは、関西名物でもあるお好み焼きで、名物・半身揚げは誕生していませんでした。半身揚げが誕生したのは開店の6年後。鉄板焼きや串焼きに使われていた鶏肉は、傷みが早いため、部位ごとに分けて焼いたものを常連客に提供したのがきっかけです。

蒸し焼きにするなどの試行錯誤の末、油で揚げたものがお客さんに広まり人気を集めました。なるとの半身揚げを全国区にしたのが、姉妹店「なると屋」の代表を務める哲也さんの弟・阿部誠さんで、東京の物産展に出店したことでさらに人気に!半身揚げブームの火付け役となり、今や道内に20店舗以上展開する全国区の名物グルメになりました。

半身揚げは平日でも1日で300個、繁忙期であれば1,300個も売れているんです!

なるとの半身揚げにはおいしさの秘密がたくさん

外はパリッと中はジューシーな半身揚げに仕上げるために初代から続いているコツは、油の温度を通常より高温の200度に設定すること。先に素早く表面をカリッと揚げることで、中の水分が逃げることなくジューシーに揚がります。

さらに、揚がった鶏肉に包丁で切り込みを入れ、もう一度揚げるのが最大のコツ!
火の通りにくいささみの部分に切り込みを入れ2度揚げをすることで、中まで火を通すことができます。

鶏肉は、特製の塩コショウを使ってひと晩寝かせてから調理。
シンプルな味付けは、お子様や年配の方からも愛されています。
塩コショウのほかに使っている調味料は、代々続く企業秘密!小樽市の高島にある工場で一括して味付けをしているため、どこのお店でも同じ味が楽しめます。

なるとは、半身揚げとお寿司の小樽らしいセットメニューがおすすめ!

なるとの若鶏・寿司セット
若鶏・寿司セット1800円
なるとには、半身揚げとお寿司がセットになったメニューがあります。

元々なるとは、海鮮料理も味わえる居酒屋。
お寿司は、半身揚げが提供される以前からあったお店の看板メニューだったのです!

半身揚げとお寿司が一挙に楽しめる『若鶏・寿司セット』のお寿司もまた格別。
すし酢の調合や握りなど、創業時から変わらない伝統の技が受け継がれています。

2018年には、より多くの人になると本店のお寿司を楽しんでもらおうと回転寿司「うずしお」をオープン。ここでも揚げたての半身揚げが注文できます。
 
 
小樽を代表するソウルフード半身揚げはぜひ一度味わってほしいメニュー。創業当時から変わらず、徹底して美味しいものを提供するスタンスに、これからも目が離せません!
■​若鶏時代 なると本店
住所 北海道小樽市稲穂3丁目16番13号
営業時間 11:00~21:00(※ラストオーダー20:30)
定休日 不定休
アクセス 小樽駅より徒歩7~8分
駐車場 あり
HP http://otaru-naruto.jp/naruto/index.html

▽紹介メニュー
若鶏・寿司セット 1,800円(にぎり7貫)