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<音風景>刃物研ぎ(札幌市)

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シャコ、シャコ、シャコ。軽快にリズムを刻むのは、刃物研ぎの音だ。札幌市の包丁・刃物専門店「宮文」(宮本隆一社長、本店・中央区南2西2)の作業室では、熟練の職人たちが1日約100本の包丁を研いでいる。同社は1927年(昭和2年)創業で、95年の歴史を誇る老舗。東京のカミソリ職人だった現社長の祖父宮本文太郎さん(故人)が、18年(大正7年)の北海道博覧会に出品したのをきっかけに、札幌の狸小路4丁目に店を構えた。社名は創業者名に由来する。