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<デジタル発>音更町の住宅街に白い書物の塔 評論家 草森紳一さんの書庫

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音更町の住宅街にぽつんと立つ、とんがり屋根の白い塔。牛乳パックを想起させる建物が、草森さんが実家の敷地内に建てた任梟盧だ。玄関ドアを引いて中に入ると、おびただしい数の本が視界に飛び込んできた。幕末から明治時代にかけて活躍した日本人写真家の草分けとされる上野彦馬の写真集、和歌文学の集大成「国歌大観」、美術書や建築書、少女漫画…。収入の7割を書籍代に費やし、月に150冊を購入していたという草森さんが集めた1万5千冊超の書物が書棚を埋め尽くしていた。