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<音風景>巨大木魚(小樽市・龍徳寺)

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僧侶たちが朗々と経を読む中、重低音で鳴り響く巨大木魚。曹洞宗海雲山龍徳寺の寺宝(じほう)で、大きさは国内最大級とも言われる。龍徳寺は1857年(安政4年)の開山(かいさん)で小樽随一の歴史を誇る。1876年(明治9年)建立の本堂は小樽市の歴史的建造物に指定されている。木魚は1933年(昭和8年)、市内の産科医工藤よねさんが寄贈したと伝えられている。重さ330キロ、直径1.3メートル。1本の九州産クスノキをくりぬいて作られている。僧侶は脚立の上に立ち、重さ4キロの「ばい」と呼ばれる棒を振るう。