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<音風景>軌道の番人 ササラ電車(札幌市 札幌市電)

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車両前方に取り付けた竹を回転させ、その反発力で軌道周辺の雪をはね飛ばす札幌市電のササラ電車。鍋などを洗う竹製のササラをヒントに考案。雪質の軽い北海道ならではの方法で、全国でも札幌と函館のみの光景だ。担当するのは運転技術にたけた運転士8人で編成する「除雪班」。運転とササラ担当の2人一組で車両に乗り込む。積雪時のほか、始発電車の安全確保のため、午前4時すぎから軌道内の砕氷や架線の霜取りで、毎日出動する。消耗品のササラは一冬で2~3回の取り換える。ササラ電車は札幌市電の冬の安全を支え続ける。