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<音風景>のし餅 室蘭市 草太郎本舗

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カタントン、カタントン―。蒸したもち米の湯気と香りが立ち込める工場で、自動餅つき機の小気味よい音が休みなく響く。室蘭市日の出町の「草太郎本舗」本店では、正月用の「のし餅」作りが最盛期を迎えている。9月末に始まり、白、豆、よもぎの3種類を毎年製造する。2台の餅つき機がフル稼働し、蒸したての道産もち米約9キロと塩約20グラムを臼に入れ、きねで約6分間つく。熱々の餅を社員ら8人が約1キロの大きさにちぎると、手際よく木枠の中に詰め込んでいく。のし餅は室蘭市内のスーパーや札幌の直営店などで販売する。