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道南ブリ 躍動の予感  イカ上回る漁獲 新商品開発し食文化育成へ

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渡島管内ではブリの漁獲量が急増している。ブリが取れ始めたのは10年ほど前からで、例年9~10月が漁獲のピークという。2019年の天然ブリの漁獲量は、渡島管内で道内全体の約6割を占める。函館市では17年、国内の一大産地、鳥取県境港市に次いで全国2位を記録。一方、函館を象徴する海産物、スルメイカの漁獲量は10年前の10分の1程度となり、深刻な不漁が続く。19年にはブリの漁獲量が初めてスルメイカを上回った。豊漁の一方、北海道ではなじみがなく消費が少ない。新たな「地元の魚」で食文化創造へ挑戦が続く。