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和種ハッカに熱視線 産学連携で商品開発 北見や滝上で文化残す取り組み

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9月上旬、滝上町のハッカ畑には、収穫の風景が広がっていた。辺りには、すーっとした清涼感のある独特な香りが漂う。和種ハッカは、ペパーミントなどの洋種よりも香りが強い。オホーツク管内のハッカ栽培は、明治時代に始まった。1939年(昭和14年)には、北見産ハッカは世界市場の7割を占めたという。戦後しばらくすると、海外産の台頭と、石油から作られる合成ハッカの登場の影響で徐々に衰退していく。その和種ハッカが今、コロナ禍で脚光を浴びている。臭いや暑さ対策としてマスクにハッカ油を吹きかける人が増えた。