胆振東部地震４年　厚真、安平の森林回復進まず

道内初の最大震度７を観測し、全道で４４人が犠牲になった胆振東部地震の発生から、９月６日で４年を迎えた。厚真、むかわ両町の主要産業の一つである林業では、４千ヘクタール以上が崩壊した森林の再生が７％にとどまっており、復旧が遅れている。被災森林は、崩壊現場までの作業道が現在も土砂で寸断され、倒木の片付けなどが進んでいない。２０２２年３月までに苗木を植栽できたのは９０ヘクタールにすぎない。復旧対象の約１３００ヘクタールで植栽や緑化が完了するのは、今後５年以上かかる見通し。