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<そら散歩>SL冬の湿原号 雄大な湿原走る「物差し」

公開
 JR北海道が運行する唯一の蒸気機関車「SL冬の湿原号」が、釧路湿原を走る姿を空撮しようと、ヘリに乗った。しかし、雪景色のなかに列車を見つけるのは簡単ではなかった。C11形SLが客車5両をけん引し、全長約120メートルに及ぶ湿原号は、上空からは1本の定規のようにしか見えない。石炭をたくときに立ち上る煙を目印に、パイロットと声を掛け合い、黒い車体を探した。鉄路を行く列車には、空色を映したような青い影が寄り添う。釧路川に沿って走る時、列車はまさに「物差し」となり、湿原や川の流れの雄大さが伝わる。