胡春華氏 名誉職に 新首相の投票も参加できず
中国の全国人民代表大会(全人代)で3月11日に行われた新首相を選ぶ投票に、かつて首相候補とされた胡春華副首相(59)は参加できなかった。昨秋の共産党大会で習近平指導部から外れ、10日には名誉職とされる人民政治協商会議(政協)の副主席に選出された。現職の政府幹部だが全人代での投票権はなく、政権の中枢から遠ざけられたことを印象づけた。胡氏は習氏との距離が指摘され、昨年10月の党大会で党の上位24人の政治局員から降格。新たに就任した国政助言機関、政協の副主席は23人おり、名誉職の意味合いが強い。