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美幌名産メープルシロップ 森の恵みを凝縮 試行錯誤 納得の甘みに

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3月上旬、かんじきを履いた美幌町樹液研究会の5人が、4リットルの空のペットボトルをカエデの幹にひもで取り付けていた。メープルシロップの原料となる樹液採取のためだ。ボトルは山林内に約2500本設置される。樹液は設置から約1週間後、20リットルのポリタンクで回収する。樹液回収は月4回ほど。タンクを手にした会員たちが向かうのは、研究会代表の平野茂夫さん(84)宅のビニールハウス。樹液を煮詰めるためのまきストーブ3台に12個の鍋が並ぶ。午前2時から午後7時までまきをくべ、何度もあくを取り、糖度を測る。