サケ豊漁願い カムイに祈り 釧路でアイヌ民族伝統儀式
釧路アイヌ協会は29日、サケを迎え入れて豊漁を願うアイヌ民族の伝統儀式「第40回カムイチェプ祭」を釧路市内の新釧路川河川敷で行い、25人が参加した。神への祈りの儀式「カムイノミ」ではヌサ(祭壇)の前に秋サケなどの供物をささげ、川のほとりにもイナウ(木幣)を立てた。春採アイヌ古式舞踊釧路リムセ保存会による「フッタレチュイ(黒髪の踊り)」や、白糠アイヌ協会の天内重樹会長による「クリムセ(弓の舞)」や、伝統弦楽器トンコリ演奏も奉納。マツとササの葉を束ねたタクサと呼ばれるおはらいの道具を川にささげた。