アイヌ民族の海洋船「イタオマチプ」 復元し小樽で進水式
アイヌ文化の保存に取り組む美幌町のアイヌ文化学術研究会(花岡知之代表)が9月19日、アイヌ民族が外洋の航海に使ったイタオマチプ(板綴舟(いたつづりぶね))のチプサンケ(進水式)を、小樽市内の蘭島海水浴場で行った。イタオマチプは、かつてアイヌ民族が交易に用いていた海洋船。舟の製作は、進水までの過程を記録して後世に伝えようと、同会が企画した。アイヌ伝統工芸家の成田得平さん(78)=旭川市在住=ら4人に依頼し、昨年10月から今年3月にかけて作り上げた。全長12.3メートル、幅1.7メートル。