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<音風景>時速320キロで疾走する新幹線

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通過列車の接近を知らせるアナウンスが流れると、北海道新幹線「H5系」の姿が見えてきた。東北新幹線新花巻駅(岩手県花巻市)のホーム。新函館北斗発東京行きの車両は、「キーン」「コー」と近づいてきて、「ゴー」「ガー」「シャー」と複雑な音を立てて目の前を猛スピードで通過する。同駅は、新幹線が国内最高速の時速320キロで走行できる盛岡駅(盛岡市)―宇都宮駅(宇都宮市)間にあり、最高速通過が多く見られる。「H5系」は、衝撃音などを低減する先頭車両に流線形のロングノーズと呼ばれる独特の形状を採用している。