「目に見えないもの書き続けたい」直木賞 千早茜さん贈呈式
第168回芥川賞・直木賞(日本文学振興会主催)の贈呈式が2月22日、東京都内で開かれ、「しろがねの葉」の千早茜さん(43)=江別市出身=と「地図と拳(こぶし)」の小川哲さん(36)に直木賞が、「この世の喜びよ」の井戸川射子さん(35)と「荒地の家族」の佐藤厚志さん(41)に芥川賞が贈られた。千早さんは紫色の和服姿で登壇。受賞作では石見銀山の真っ暗な坑道を描くシーンが多いことに触れ「小説はにおいとか肌触りとか人の感情とか、目に見えないもの書く媒体。これからもそういうものを書きたい」と語った。