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田口智子の和菓子さんぽ①藤崎最中種製造所

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小樽市の藤崎祐士さん(60)は、最中の皮、「最中種」だけを専門に作っている職人。1959年、父、正志さん(96)が「藤崎正志商店」を創業し、長男の祐士さんも18歳から作業を手伝いました。ほかの仕事を経て93年、30歳で小樽へ戻り、跡を継ぎました。菓子の種類が少なく、最中の需要が多かった時代、小樽には最中種を作る工場が10軒以上あったといいます。洋菓子など「スイーツ」が増えるにつれて和菓子の需要は減り、市内で最中種を作る工場は現在、藤崎さんを含めて2軒になりました。