「価格の優等生」もやしに危機 原料費高騰、小売価格は上がらず
安定した安さで「価格の優等生」とも言われるもやしの生産業者が、生産コスト急騰という危機に直面している。安売り競争による小売価格下落や原料費高騰で、そもそも全国的に廃業が相次いでいたところへ、「異常なレベル」と言われる円安や電気代上昇などが重なった。「遠くない将来、生産業者が今の半分ほどに減る可能性もある」。生産者団体から悲鳴が上がっている。当別町にあるオシキリ食品(江別)のもやし生産工場。光が入らない部屋に並んだ容器に、びっしりともやしが敷き詰められていた。