<フォトストーリー>網走の星空案内続けて30年
「わー、本当に輪が見えた!」。大人たちの歓声がホテル網走湖荘の屋上に響いた。10月23日午後8時ごろ、星空観望会の参加者4人が、雲の切れ間から顔を出した土星を望遠鏡でのぞく。隣で桑野真行さん(72)が優しいまなざしを向ける。網走市役所職員時代からボランティアで宇宙の魅力を伝え続け、今年が30年の節目になる。小学生の頃から工作好き。米国の無人月面探査機レインジャー号が撮影したクレーターに感銘を受け中学時代に望遠鏡を自作。以来、星々のとりこになった。