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姿を消し再発見 続く地道な保護活動<タンチョウ100年・冬>

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道内の大空を優雅に舞うタンチョウはかつて絶滅したと考えられていた。乱獲や湿地開発で生息地を追われ、明治末期には姿を消し、再び発見されたのは100年前の1924年。舌辛村(現釧路管内鶴居村)で十数羽が確認された。人が容易に踏み入れない釧路湿原の深部で命をつないでいた。保護は進んだ。25年に国が生息地を禁猟区に設定。52年には国の特別天然記念物になる。地元農家らが始めた給餌は続き、生息数は回復した。道東に集中していた生息地は、道北や道央に広がる。再び生息域を広げ始めているタンチョウ。その1年を追う。