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【プロの“冷凍術”】食材を"安く ムダなく おいしく食べ切る" ブロッコリーは捨ててしまいがちな芯までおいしく【ラクカジ】

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冷凍術をプロに聞きました。  

をまるごと買い、安く、おいしく、無駄なく食べる方法を教えてもらいました。

みなさんの料理の悩みは?

野菜コーナーにいる買い物客をよく見ると、カットされている野菜を買う人が多くいました。  

「1人だからいらないのそんなに。(Q:いつも買うのはこのサイズ?)大抵そう。カボチャも切って売ってるから、みんな一人暮らしの人はそうだよ」  

「年寄りと2人生活なので、多かったり同じもの食べてられないとか。大体1本買うことはめったにないね。キャベツ、白菜、大根は3分の1、4分の1のときもある」(いずれも来店客)  

「キャベツなら1玉、白菜なら1玉というのはもうほぼほぼ需要がなくて、半分に切ったもの、4分の1に切ったもの、そちらが今主流になっています」(コープさっぽろ二十四軒店 尾崎武志 店長)

「カットまでしたものもあります。家庭の構成が変わってきたのが一番の理由。今はもう大人数の家族がなくて、1玉買っても使い切れないというのが大きな理由」(尾崎店長)

しかし丸ごと買ったほうがお得に  
少人数で暮らしているのでたくさんはいらない、使いきれないという声が多い中、丸ごと買う方が節約に繋がるのは事実。  

キャベツは1玉211円で、半玉117円を2個買うより23円お得。  ブロッコリーは1株214円で、半分の138円を2つ買うより62円お得。  

やはり少量買いは割高に。

丸ごと買っても無駄にしないためには?


驚きの冷凍術を掲載した本「感動のてぬき冷凍レシピ」を出版しSNSの総フォロワー数44万人超えの冷凍術の達人、「冷凍子ママ」に冷凍術を教えてもらいました。  「冷凍した肉や魚、野菜を生と同じような感覚で料理してしまうと、『やっぱり冷凍物は美味しくない』と思ってしまう。冷凍した肉や魚、野菜をどんなふうに料理したら適しているかを知っておくのが非常に大切」(冷凍子ママ)  ポイントは、食材にあった冷凍方法、調理法でおいしく食べること。

最も悩みが多いのが「キャベツ」

まずは最も悩みが多かったキャベツ。  

「キャベツとかですかね。1玉買ったときに使い切れなくて、冷凍保存した場合にしなしなべちゃべちゃになってしまう。上手に解凍して料理する方法知りたい」  

「キャベツとかは冷凍しないので、買ったらキャベツのメニューが続いちゃう」(いずれも来店客)  

キャベツを使い切れないという人が多くいました。  

「キャベツは、基本的に洗ってから水気をとって冷凍」(冷凍子ママ)  
凍ったまま調理OKで、お味噌汁におすすめだといいます。  

「冷凍すると、生で食べるものとは食感が変わってしまう。クタクタになっても大丈夫な煮込み料理には、使いやすい」(冷凍子ママ)  

冷凍すると、生のようなシャキシャキ食感は残せませんが、煮込み料理などには大活躍するキャベツ。  

さらに、丸ごと美味しくということで…  
「我が家の場合、子どもと夫がキャベツの芯を嫌がって食べない。すごくストレスなので、最初から芯を刻んで冷凍。刻んで冷凍することで、やわらかくなって食べやすくなり、甘みも出る。これを餃子のタネに凍ったまま入れて使うとジューシーな餃子になるのでおすすめ」(冷凍子ママ)  

捨ててしまいがちな芯も、刻んで冷凍することでおいしく食べられます。

大根が冷凍できないというお悩みも

続いては、「大根が冷凍できない」というお悩み。

葉に近い方が甘みが強く生食向き。大根サラダなど、ダイコンの甘みを生かした料理に使われる。一方で、先端は繊維質が硬く、辛みも強く煮物や味噌汁に向いているといいます。  

冷凍すると先端部分でも辛味が落ち着くため、繊維質が気になる先端は大根おろしにして冷凍するのがおすすめ。  

使う量を10分ほど水につけておけば解凍できるので、お魚を焼いている時間に準備しておくだけでOK。  

買ってきたお惣菜でも、乗せれば華やかに。  
一方で注意する点も。  
「ふろふき大根みたいに丸い形で分厚く冷凍したい方は、繊維のような筋のようなものが硬くなり、食感が気になってくるという。大きく冷凍したい人は、厚みを1.5センチくらいにおさめた後が美味しく食べられる」(冷凍子ママ)

注目の野菜「ブロッコリー」の冷凍術

指定野菜に追加される予定の注目の野菜、ブロッコリーの冷凍術は?  

「買ってきたポリ袋の状態のまま水を入れて洗う。きれいに洗ったら、茎と房に切り分けて、房は小さくほぐします」(冷凍子ママ)  

1分ほど塩茹でし、房を下にしてキッチンペーパーの上に置き、しっかり水気を切ったらそのまま冷凍。  

ちょっとした付け合せやお弁当の彩りにも大活躍。  

茎は、生のままラップをして冷凍。  
食べるときはラップのまま茎1本に対して600W1分で電子レンジで加熱。  
茎の硬い皮が気になってしまって削ぎ落とすように切る人もいるが、電子レンジで1分加熱した冷凍ブロッコリーの場合は、かたい皮が手でむけます。  

「中華風の炒め物やベーコンと炒めてみたり、アスパラガスのような感覚で食べられる」(冷凍子ママ)  レシピの幅も広がりそうですね。

卵の冷凍術も

1人暮らしだと使い切るのが難しい、卵の10個パック。

「卵はしっかり加熱してから冷凍する。このときに茹で卵にしてしまうと白身のところがゴムみたいな食感になっておいしくない。おすすめの方法は卵そぼろにしてから冷凍すること」(冷凍子ママ)  

毎日の食卓に欠かせない卵。  

冷凍庫ママのおすすめは、卵そぼろにして冷凍すること。  
ボールに卵6個、みりん大さじ2、マヨネーズを大さじ2、塩ひとつまみ入れてよく混ぜる。  

ラップをしないでレンジでそのまま600Wで2分加熱。  

加熱した卵を泡だて器で混ぜほぐし、もう一度600W3分加熱。  

泡だて器でそぼろ状にほぐして完成。  
これを保存袋に平らに入れて冷凍。  
電子レンジの温め機能で解凍すれば、いつでもふわふわの卵そぼろが食べられます。  

冷凍保存は節約や時短になるのはもちろん、丸ごと美味しくいただけるフードロス削減の近道に。