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<音風景>鍛金 銅板たたいて変幻自在(工房ゆり介 由仁町)

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周囲を畑に囲まれた工房内にリズミカルなつち音が優しく響く。由仁町にたたずむ「工房ゆり介」は鍛金作家の竹島俊介さん(39)、ユリエさん(39)夫妻が営む金属工芸工房だ。半年ほど前までユリエさんがデザイン、俊介さんが加工を分担していたが、現在は2人で加工を担当。一緒に話し合い、試行錯誤を重ねることで作品づくりにも変化が出始めた。銅板はたたくほど硬化するため、バーナーで600度に熱しては急冷する「焼きなまし」工程を繰り返す。作品が完成するまで、2週間ほどかかることもある。