<音風景>落葉踏む秋 千歳市 楓沢
樽前山(1041メートル)北側山麓でコケに覆われた岩壁が連続する函状の枯れ沢。コケの回廊と呼ばれる「楓沢」では、じゅうたんのように敷き詰められた落葉が砂状の火山灰の地面を覆い尽くしている。 支笏湖畔のモラップ地区にある紋別橋から沢をさかのぼりながら歩くと、足元からは「カサッ、カサッ」という秋ならではの足音が聞こえてくる。歩みを進めると道幅は徐々に狭まり、重なり合った落葉を踏む感触も心地よく感じる。両側にそびえるように迫る緑の岩壁は高いところで約8メートル。長さは500メートルほどにもなる。