＜道東 水のある風景＞札内川ダム　中札内村

中札内村中心部から西へ車で約３０分、そびえ立つ巨大なコンクリートの壁が現れる。高さ１１４メートルの札内川ダム。同ダムは１９９８年、日本有数の清流として知られる札内川の上流部に建設された。十勝中南部７市町村に水道水を供給するほか、洪水の軽減や発電など生活に欠かせない機能を持つ。ダムの下流３キロ地点には高さ１０メートルから流れ落ちる観光名所「ピョウタンの滝」がある。もともとは地元農協などが５４年に建設した発電用ダムだったが、翌年の集中豪雨で札内川が氾濫し、埋没。その上を水が流れ落ちるようになった。