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波打つ雪「十勝坊主」 帯広空港の敷地に密集

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数千年前の地中凍結により、地面がこぶ状に隆起して連なる「十勝坊主」。国内有数の密集地である帯広空港の敷地内では、雪に覆われて波打つような白銀の幾何学模様を描いている。同様の隆起は主に高山帯に分布するが、国内の低地では1959年、十勝平野で初めて発見された。直径1~2メートル、高さ50~70センチの大きさで、かつては十勝一帯に広がっていたが、農地整備などで減少している。帯広空港内の十勝坊主は、地中内部の構造から見て2500年以上前にできたとみられる。保安上の理由から一般公開されていない。