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<夢の天幕に行こう>③葛の葉 絶妙バランスで織りなす悲恋物語 木下大サーカス札幌公演

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薄暗い照明の下、着物姿の女性が障子にすがりつき、毛筆で和歌をしたためる。その障子をあおむけになった男性が両足だけで支え、絶妙なバランスを保つ。歌舞伎などで演じられる物語「葛(くず)の葉」のアレンジだ。女性の正体は、男に恋した白ギツネ。男の婚約者「葛の葉姫」に化けて共に暮らすが、ある日、姫が帰ってきて、キツネは森に帰ることになる。愛する人と離れる切ない思いを「恋しくば 尋ね来てみよ」「恨み葛の葉」と歌に込める。木下大サーカスでは伝統的な演目で昭和初期から続く。