山井茂船長最後の運航 36年間の安全運航に幕
流氷観光船ガリンコ号の船長を36年間務めた山井茂さん(70)が9月29日、Ⅲイメルで最後の運航をした。「考えるよりも先に手が動く」。慣れた手さばきでかじを切り、紋別沖を航行。ガリンコ号を支えた紋別市民と常連客への感謝の言葉を述べ、安全運航で締めくくった。 クルーズには62人が乗船した。航行中、船内ではガリンコ号の歴史の解説パネルや、山井さんの軌跡と運航への思いを振り返るビデオが放映された。山井さんの小中学校時代の同級生成田正行さんは「まじめで海も船も大好きな男だった」と幼なじみの人柄をたたえた。