日本甜菜製糖芽室製糖所 健康と産業支えるビート砂糖ができるまでの音に密着 〈とかち音のーと〉
「(荷台を)上げてください」。従業員の指示で傾いたダンプカーの荷台から、土まみれになった大量のビートがゴロゴロと転がり落ちる。その後ベルトコンベヤーで貯留施設へ。ここで大きな石と分けられると、水流に乗って工場内に運ばれ、洗浄機に入る。機械の中は多くのビートが回転して「芋洗い」状態に。ビート同士がぶつかり合い、鈍い衝突音が続く。帯広市や芽室町などからビートを受け入れる日本甜菜製糖芽室製糖所(芽室)で、24時間体制で稼働し、新たな砂糖が生まれる音が響いている。