海底熟成の日本酒を引き揚げ 増毛 6キロ沖合で
酒の海底熟成事業を手がける札幌の企業「北海道海洋熟成」は、増毛町の沖合に1年間沈めていた日本酒を引き揚げた。海中で寝かせることによる風味の変化を調べる実証実験で、今後、試飲や分析を進める。同社は昨年6月、増毛港から約6キロの沖合に、町内の地酒「国稀」の原酒やスパークリングなど、720ミリリットル8種類を計60本ほど漁船で運び、海底に沈めた。水深は約45メートル。増毛漁協の協力を得て、おおむね3カ月ごとに一部の瓶を陸揚げし、今回は4日に残る30本弱を20分ほどかけて全て引き揚げた。