霧多布のラッコ ベビーブーム 4頭誕生
絶滅危惧種のラッコの生息地、霧多布岬(湯沸岬)で2023年、新たに4頭のラッコが誕生した。17年から観察を続けるNPO法人エトピリカ基金の片岡義広理事長(75)によると、同岬周辺で1年に4頭の出産を確認したのは初めてだという。片岡理事長によると、岬周辺では雌4頭が5~7月にそれぞれ1頭を出産。岬周辺に生息するラッコは雄を含めて計14頭となった。釧路町の沖合でも、22年秋と23年春に1頭ずつの出産が確認されており、道東の太平洋岸で生息域が拡大している可能性が高い。