<田口智子の小樽和菓子さんぽ> ⑦景星餅菓商 すあま 丹精した職人技の結晶
最終回の今回は、私と縁の深い「景星餅菓商」。1913年(大正2年)創業の老舗餅店で、一番人気の大福は4種類あり、べこ餅やすあま、毎年春には桜餅なども並びます。4代目店主の佐藤辰美さん(72)とは、20年前に小樽市内を中心に撮影された映画「天国の本屋~恋火」(篠原哲雄監督、2004年)からのご縁。当時私は観光担当の市職員で、主人公の俳優竹内結子さん(2020年死去)の実家の餅屋として店を貸してほしいと交渉し、佐藤さんには技術指導と、作品に登場する商品「フルーツ大福」を考案、製造してもらいました。