札医大開発の脊髄損傷の再生医療薬 承認から5年で約150人治療<骨髄損傷>
札幌医科大が総合医療メーカーのニプロ(大阪)と共同で開発した、世界初の脊髄損傷の再生医療治療薬「ステミラック」が2018年末に国の承認を得てから5年。患者の骨髄液から採取した間葉系幹細胞を培養・増殖して患者に投与し、傷ついた神経の再生や失った機能の改善させるオーダーメードの薬だ。5年間に札医大病院など全国で約150人が保険診療で治療を受けた(23年12月末現在)。寝たきりや手足がまひした患者が、起き上がったり手足が動くようになり、日常生活に戻っている。